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fumi
homare
競輪には「ライン」というものが存在し、初心者の方にはわかりづらいと思います。
ですが、競輪を予想する上で重要なのが「ライン」です。
この記事では、「ライン」について元競輪選手のhomareが解説していきます。
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競輪のラインについて徹底解説!
ラインとは?
「ライン」とは、レースで複数の選手が連携をしてチームを組むことです。
選手の誰もが有利なポジションでレースをしたいと思っています。
そこで「ライン」を使って有利なポジションをキープし、戦略的に勝とうとしている訳です。
競輪のレースでは、中盤までライン同士が有利なポジションをキープするために戦い、終盤になると選手全員が1着を獲るために全力を尽くします。
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ラインを組む理由
なぜ「ライン」が必要なのでしょうか?
1つめは風圧です。
競輪は時速70キロを超えるスピードでレースが行われるため、先頭選手は物凄い風圧を受け体力を消耗してしまいます。
ですが先頭から2番目の選手は、風を受ける先頭選手に比べて半分以上も体力を温存できると言われています。
2つめは戦略的にレースを動かして勝つためです。
複数の選手とラインを組んで走るほうが、「役割分担」できるので、レースを有利に動かせます。
ですので、選手が1人で戦うよりも格段に勝てる確率が上がる訳です。
ライン内の選手ごとの役割
実際の競輪競走でもよくある「3人でラインを組んだ」と想定して、基本的な「役割分担」を説明します。
たった1人の選手がこのようなラインを組んでいる選手たちを追い抜くのは至難の業で、かなりの能力差がないと厳しい戦いになります。
ラインの組み方
レースによって「ライン」の組み方は違いますが、基本的に所属地区ごとに分かれることが多くなります。
分かれる地区は下記の通りです。
- 北日本地区・・・北海道、青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島
- 関東地区・・・東京、埼玉、栃木、茨城、新潟、長野、群馬、山梨
- 南関東地区・・・神奈川、千葉、静岡
- 中部地区・・・愛知、岐阜、三重、富山、石川
- 近畿地区・・・福井、滋賀、京都、奈良、和歌山、大阪、兵庫
- 中国地区・・・岡山、広島、山口、島根、鳥取
- 四国地区・・・香川、徳島、高知、愛媛
- 九州地区・・・福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、鹿児島、宮崎、沖縄
一般的な地域の分け方とは少し違いますが、競輪ではこのような地区分けをしています。
ラインの組み方はバリエーションがありますが、「同じ競輪場の仲間>同じ県>同じ地区>隣接する地区」の順で絆が強いとされています。
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ラインの並び方
「ライン」の並び方はどうやって決めているのかというと、選手の戦法に合わせて決めています。
選手の戦法は、「自力」「自在(両)」「追込」の3つです。
- 自力・・・ラインの先頭を走ることが多い
- 自在(両)・・・先頭も後ろも両方走る
- 追込・・・ラインの後ろを走ることが多い
一番風圧を受ける先行選手は持久力がある若手が引き受けることが多く、後ろにつく追込選手はベテランが多くなります。
競輪を予想する上で重要な「ライン」なので、現在は並び方をレース前日に宣言をすることが慣例です。
また、レース当日にも「選手紹介(顔見せ)」という並び方を紹介する時間を設けてあります。
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まとめ
ここまで元競輪選手のhomareが、「ライン」について初心者の方にもわかるように解説してきました。
まとめると、下記のようになります。
- ラインとは選手同士が組むチーム
- ラインで選手ごとの役割がある
- ラインの組み方は基本的には地区ごとに分かれる
- ラインの並び方は戦法に合わせて決める
選手自身も「ライン」の並びを気にすることから、競輪を予想する上では非常に重要なものです。
「ライン」を知れば競輪がわかるといってもいいかもしれません。
この記事を見ることで、競輪をもっと楽しんでくれたら幸いです。
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