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fumi
homare
競輪をほとんど知らない人が競輪を見たときに
- 「なんで最初ゆっくり走ってるの?」
- 「競走に関係ない人が前を走っているのはなんで?」
- 「競輪のラインって何?」
- 「前を走る人、後ろを走る人はどうやって決めるの?」
- 「先輩を勝たせないといけないの?」
このような疑問をもつ事はないでしょうか?
この記事では、元競輪選手のhomareがこの5つの疑問について、くわしく解説していきます。
競輪の疑問5選
Q1.なんで最初はゆっくり走っているの?
競輪競走は1競走に2000m前後を走ります。
陸上で考えてみましょう。
2000mを最初から全力で最後まで走りきれる人間はいないと思います。
競輪も自転車に乗ってはいますが、力を出すのは人間です。
2000mの競走を最初から最後まで全力で走れる選手はいません。
ですので、最初はゆっくり走り、自分の力が存分に出せる距離から全力を出すというのが競輪競走の基本になります。
Q2.競走に関係ない人が前を走っているのはなんで?
競輪では競走に関係ない「先頭誘導員」という人が走っています。
この「先頭誘導員」というのは、例えるならばマラソンのペースメーカーと役割は同じです。
なぜ「先頭誘導員」が必要かというと、一番前を走る選手が風圧を受け不利になるという理由になります。
「先頭誘導員」は、風圧から選手を守るのが役割です。
競輪は2000m前後を走るので、競走選手の一人がずっと先頭を走り、風圧をうけるとその選手だけ体力を消耗してしまいます。
このような有利不利をなくすために「先頭誘導員」がいるわけです。
Q3.競輪のラインって何?
競輪の「ライン」とは競走中に組まれるチームのようなものです。
どうしてチームを組む必要があるのかというと、風圧が関係しています。
競輪のレースでは風圧があると不利になるという話をしましたが、このラインを組む理由も同じです。
誰しも不利になるなら先頭を走りたくないので、そうなるとレース自体が成立しません。
そこで、「ライン」というチームを組むことで自分たちが勝てる戦略をたてて、レースをするわけです。
でも、不思議に思いますよね?
ラインの中でも不利な先頭を走る選手はいるわけです。
次の疑問でこの点については解説していきます。
Q4.前を走る人、後ろを走る人はどうやって決めるの?
競輪には「ライン」があるという話をしました。
では、この「ライン」の前後を走る選手はどうやって決めるのか。
これは「選手同士の話し合い」と、「選手個人の戦法」から決まります。
風圧を受けたら不利になりますが、「ライン」というチームを作ることでその不利は少なくなります。
それは、先頭の選手が風圧を受けて後ろの選手を援護し、後ろについている選手は別ラインの選手から先頭の選手を守るように牽制やブロックをするというような助け合う関係にあるからです。
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Q5.先輩を勝たせないといけないの?
若い選手が前を走り、ベテランの選手が後ろを走ることが多い競輪の特性上、この疑問はよく聞かれます。
ですが、私が選手だった経験から言わせていただくなら、これは「ほぼ」ありません。
選手自身、自分が勝ちたいと思って競走しているので先輩に勝たせようと思って競走はしていません。
では、なぜ「ほぼ」と言ったかというと「ライン」という特性がある競輪だからです。
仮に自分が勝てなくても「ライン」のチームで誰かが勝てばいいと思っている部分もあります。
ですが、自分が勝てるように競走しないとチームの人も勝つことは出来ません。
まずは自分が勝てるように競走をするので、「先輩を勝たせないといけない」ということはありません。
まとめ
競輪のよくある疑問について解説してきました。
まとめると、下記のようになります。
- 競輪は、最初から全力を出すものではない
- 風よけのために「先頭誘導員」がいる
- 競輪は、ラインというチームを作り競走する
- 選手同士は助け合う関係にある
- 先輩を勝たせるより、自分も勝ちたい
自分の経験も含めた内容ですが、少しでも疑問が解消されたら幸いです。
homare